プーチン氏はウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟の動きに強く反発してきたが、EUについては「NATOのような軍事同盟ではない」と指摘。一方でEUへの加盟は「ウクライナの産業の復活にはつながらない。欧州は自分の競争相手を作ろうとはしない」と述べ、ウクライナがEUからの補助金に依存するようになると主張した。

 侵攻後に日米欧がロシアに科した経済制裁については「失敗した」と指摘。自国の経済が「一歩一歩正常化している」と述べ、逆に欧米諸国が物価上昇で苦しんでいることなどを挙げ、「自分の手で自国の経済に深刻な打撃を与えている」との持論を展開。国際的な食料やエネルギーなどの価格上昇は、欧米などの金融緩和による「無責任なマクロ経済政策」の結果とし、侵攻とは「関係ない」と改めて主張した。【モスクワ前谷宏】
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