5月26日、レイズ戦の最中にヤンキースは公式ツイッターで宣言した。

「試合中継の代わりに、銃による暴力についてレイズとともにこのアカウントで伝える。
ユバルディ、バファローをはじめ全米各地で数え切れないほど起こった惨事は、耐え難い悲劇だ」

 野球チームが試合を無視して社会問題を論じるのは異例ではあるが、銃撃事件の後に銃社会の異常さを訴えるのは、至極まっとうなことである。
ツイッターには両球団への賛辞のリプライが多く寄せられた。
だが一連のツイートを「政治への介入」と捉えて批判する人間が多くいるのも米国である。

 FOXニュース(電子版)は両球団のツイートにすぐに反応し、
「悲劇を選んで、自分たちの政治的主張を広めているようだ。これは最近の(人種差別に抗議する)黒塗り画面の投稿と同じで、何も達成できないだろう。大きな声で叫び続けるだけだ」とこき下ろした。
そして「両球団がもし問題解決の助けになりたいなら、ファンを数時間でも現実社会から逃避させてあげるべきだ」と試合内容を伝えることを求めた。

https://bunshun.jp/articles/-/55158?page=4