「inゼリー」が過去最高の売上高  コロナで失われた飲用機会を取り戻して「フルーツ食感」で新需要創造 森永製菓

 ゼリー飲料市場のトップブランド「inゼリー」(森永製菓)が前期(3月期)に過去最高の売上高を記録してコロナ前の水準に回復。これによりゼリー飲料市場も息を吹き返している。

 20年はコロナ禍で人の動きが制限されたことが痛手となりゼリー飲料市場は20%弱減少したと推定される。

 コロナで主に失われたのは、ボリュームの大きいスポーツシーンやオフィスワーカーが通勤途中にコンビニなどで購入して朝食代替で飲まれるビジネスシーン。

 21年は、20年よりも長期間にわたり緊急事態宣言が発令されたことに加えて、まん延防止等重点措置が各自治体から出されながらも、人流が徐々に回復。

 そうした中、森永製菓は「inゼリー」が持つ価値を改めて訴求したところ、コロナで失われた既存の飲用機会を獲得。加えて、新しく生まれた飲用シーンを掘り起こして巻き返しを図っている。

 「inゼリー」の前期(3月期)実績は金額ベースで前年比約20%増。前々年比(19年4月~20月3月)でも2%程度のプラスとなった。

 これが牽引してゼリー飲料市場も前期、前年比約15%増、前々年比約1%増の770億円と推定される。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c8116b03741a6a5add65f0a4b980addf26de4a16