自称“Google マップのプロ”──ストリートビューの写真を「0.001秒」見ただけで国・地域を特定するユーザーがSNSで話題に

Googleが提供する地図情報サービス「Google マップ」の“プロ”を自称するネットユーザーが「TikTok」を中心にSNSで話題になっている。

そのネットユーザーとは、「Georainbolt」こと、米国在住のTrevor Rainbolt氏だ。Google ストリートビューの写真をパッと見ただけで、その場所がどの国・地域かを数秒で言い当てる。TikTok上では2021年10月から累計で1670万いいねを獲得したという。

では、Rainbolt氏の実力はどの程度のものなのか。筆者を驚愕させたのは、5月15日の投稿だ。同氏はストリートビューの写真を0.001秒見ただけで、瞬時にその場所がアメリカ領サモアだと特定し、Google マップ上を移動して数秒以内に同地域をクリックしている。

より最近の投稿では、ストリートビューの写真をピクセル化したり、逆さにしたりという挑戦に挑んでいるが、それでも0.1秒見ただけでその場所が米国やアイスランドだと突き止め、瞬時にGoogleマップ上でこれらの国をクリックしているから驚きだ。

この他にも、ミュージックビデオが撮影された場所の特定などにもチャレンジするRainbolt氏だが、何もこの遊びは同氏が考案したものではない。Rainbolt氏がプレーしているのは、実は「GeoGuessr」という、ストリートビュー画像から場所を推測するオンラインゲームだ。

GeoGuessrは2013年にローンチしてネットを中心に話題となったが、その人気は徐々に衰えた。だが、2020年からはロックダウンや外出自粛が引き金となり、オンラインゲームの需要が急増。例えば、2018年のリリースから2年間、鳴かず飛ばずだった人狼ゲーム「Among Us」は2020年になって大ヒットを記録した。

GeoGuessrにも再ブームが到来し、SNS分析プラットフォーム「Brandwatch」によると、GeoGuesserについて投稿したSNSユーザーの人数は2020年11月、前年比で695%上昇したという。

Rainbolt氏は今や地球にとどまらず、月や火星の位置の推測にも励んでいる。今後の挑戦について聞くと、同氏は「まだまだ改善の余地はある。引き続き自分の頭脳の限界に挑んでいくつもりです。月や火星以外の惑星にも興味がありますが、まずは地球について、より多くを学ぶ必要があります」と答えた。

再ブームを経たGeoGuessrからは今後、どのような猛者が登場してくるのだろうか。


https://signal.diamond.jp/articles/-/1261