「ＡＩ警備員」が車を誘導、事故や渋滞生じにくいタイミング判断…山間部だけでなく都市部でも
道路工事の現場で、警備員の代わりにＡＩ（人工知能）が車を誘導するシステムの実証実験が１２日、高松市内の自動車教習所で行われた。システムは山間部などで導入が始まっており、警備業界では交通量の多い都市部での実用化も目指す。「ＡＩ警備員」の活躍が、交通渋滞の緩和や警備員の人手不足の解消につながると期待されている。
ＡＩシステムは、ベンチャー企業「ＫＢ―ｅｙｅ」（山梨県）が開発。２０１７年から約２００回の実験を行い、深層学習（ディープラーニング）で人に近い誘導を実現したという。
昨年は国土交通省が選ぶ革新的な技術にも選ばれた。今年に入り、京都府や山梨県などの交通量の少ない山間部で一部実用化されたが、都市部でも活用できる改良型を開発するため、実験を続けている。
１２日の実験は、導入を検討する四国地区警備業協会連合会が主催し、四国４県の警備会社の関係者や香川県警の交通担当者ら約８０人が参加した。
利用を想定する主なケースは、１車線を車が交互通行する状況で、この日は道の両端に置かれたＡＩ搭載のカメラが、車両数をカウント。事故や渋滞が生じにくいタイミングをＡＩが判断し、警備員の画像が映し出されたＬＥＤの表示板に「進んでください」や「対向車あり止マレ」の文字が映し出された。
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