GAFAMが狙うのは「Z世代の頭の中」シリコンバレーの技術者が子供にスマホを持たせない納得の理由
https://news.yahoo.co.jp/articles/037bd90a9bd2671e62640e34d679cc23782c2eac

ちなみにGAFAMの主要ターゲット層は、Z世代の若者です。
それは思春期の、まだ感情や自己肯定感も不安定な時期に、
スマホを通して彼らの感情や思考、健康状態や食の好みや政治観まで、データを収集して、
ある種の方向に誘導もできるなど、ビジネスとしての利用価値がとても高いからです。
若いうちからオンラインにいる時間が長ければ長いほど、ネット依存度も高くなるので、
その分回収できるデータも膨大になる。
Z世代の頭の中は言ってみれば富を生み出す「巨大なマーケット」なんです。

■シリコンバレーの技術者たちの後悔

【斎藤】今の若い世代は、望むと望まざるとにかかわらず、FacebookやInstagramなどで
常に他人との比較の中で生きています。
いまさら日常生活からスマホやデジタル機器をなくすことも難しいですしね。

【堤】ええ、なくすどころか技術の進化で、デジタル機器は近い将来彼らの身体に埋め込まれるようになるでしょう。
問題はデジタル機器そのものではなく、いかにその全体像を把握して主体的に使うかどうか、の方なのです。
幸いSNSが若者のメンタルに与える危険については世界でもかなりデータが出てきているので、
それだけでも知っていると知らないのとでは、大きく違ってくるでしょう。

一昨年アンデシュ・ハンセンの『スマホ脳』(新潮社)がベストセラーになりましたが、
そのずっと前から、シリコンバレーの技術者からは
「とんでもないものを作ってしまった」と懺悔の声が上がっていました。
彼らは自分の子どもはデジタルフリーで育てています。

あれはれっきとした依存症ビジネスなので、大人でも自分の意思だけでやめるのは難しいですよ。