不動産会社前社長が刑事告発 特捜検事2人を不起訴 大阪地検
大阪地検特捜部に逮捕・起訴され、裁判で無罪が確定した不動産会社の前社長が、捜査を担当した検事2人が取り調べで関係者を脅すなどしたと主張し、証人威迫などの疑いで刑事告発していましたが、大阪地検は検事2人をいずれも嫌疑不十分で不起訴にしました。
3年前、横領事件に関わったとして、大阪地検特捜部に逮捕・起訴されたあと、裁判で無罪が確定した大阪の不動産会社の前社長、山岸忍さん(59)は、ことし3月、捜査を担当した検事2人が山岸さんの部下らを脅したり不安をあおったりする違法な取り調べをしたと主張して、証人威迫などの疑いで50歳と44歳の男性検事2人を刑事告発しました。
また、部下についても、裁判で山岸さんの関与を認めるうその証言をしたとして刑事告発しました。
先月(5月)11日、大阪地検の刑事部が告発を受理して捜査した結果、21日、3人をいずれも嫌疑不十分で不起訴にしました。
検事2人の不起訴について、「取り調べの内容に暴行や威迫に当たると認められる証拠はなかった」と説明しています。
最高検に提出した告発状を大阪地検が受理したことについて山岸さん側は、身内をかばう可能性があると批判していましたが、大阪地検刑事部の松居徹郎 部長は、「必要な捜査を遂げ、適切に処分したと考えている」としています。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20220621/2000062562.html