――雇用目標や為替介入の権限を盛り込む議論はなかったのでしょうか。
雇用目標の議論はなかった。為替介入について日銀は大蔵省から権限を移管したかったが、いち早く大蔵省に残すと内々で決まってしまっていた。海外には中央銀行が為替介入をする権限を持つ国がある。為替相場は金融政策に影響を受けるため、日銀の裁量がまったくないのはひどいじゃないかという気持ちだったが、覆らなかった。
――政策委員は総裁と2人の副総裁、6人の審議委員という計9人の構成になりました。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28434060S8A320C1000000/