体操でオリンピック2大会連続代表(16年リオ・22年東京)の杉原愛子(22、武庫川女子大学)が、19日に全日本種目別選手権・ゆか決勝に出場。現役生活に“一区切り”をつける最後の演技を披露し、2位で表彰台に立ち、有終の美を飾った。 今月8日にSNSで現役引退ではなく“一区切り”という言葉を使い、一線から退くことを表明した杉原。18日の予選では21人中トップで決勝に進出、連覇に向け好スタートをきった。 翌19日の決勝は赤のレオタード、そしてトレードマークの笑顔で臨んだ。冒頭のターンからひねり技まで美しく丁寧にまとめた。最後は観客が手拍子で盛り上げるという雰囲気の中で、後方屈身2回宙返りをしっかりと決めフィニッシュ。結果は13.466をマークして2位入賞。惜しくもこの種目で2連覇とはならなかったが、女子全選手を締めくくる現役ラストダンスで会場を沸かせた。 試合後、観客からの歓声について聞かれると「めっちゃ気持ちよかった。鳥肌立つくらいめっちゃ嬉しかった」と笑顔で答えた。今後については「セカンドキャリアのこともあり引退というワードではなく一区切りというワード。今大会が終わった後もトレーニングはする。エキシビションなどを通して体操をもっともっと盛り上げたいし、魅力や楽しさをたくさんの人に知ってもらいたい」と体操界の発展に力を入れる気持ちを見せた。
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