「アジアの玄関口に住む僕が、韓国人や中国人と話して、遊んで、酒を飲み交わし、もっともっと仲良くなってやります。僕自身が抑止力になってやります」
2015年8月28日に行われた「SEALDs」主催の金曜国会前抗議。この日、はるばる福岡県から上京した西南学院大学3年の後藤宏基さんは、「どうしても言いたいことがある」と初めて訪れたという国会前でマイクを取った。
後藤さんが住む福岡には、東シナ海の領空や周辺空域を監視するレーダーが配備され、朝鮮戦争時には、位置的重要性から米軍が福岡空港に駐屯。米軍の戦闘機が朝鮮半島へ向かう、まさに「玄間口」としての機能を担った。
安倍総理が「脅威」だと名指しする中国や、外交関係が改善しない韓国の人々と「話して、遊んで、酒を交わしてもっと仲良くなる」とみずみずしいスピーチを打った後藤さん。その言葉の裏には、「アジアの玄関口」として戦争に巻き込まれた歴史と、そこから生まれる「平和」への強い願いがある。
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