西側のロシアへの対応は甘すぎる ジョージア紛争の時に西側にはもっと頑張ってほしかった=駐日ジョージア大使
―― ウクライナ戦争をきっかけに、14年間続くジョージアとロシアの紛争問題に注目が集まっている。2008年にジョージアから独立を求めた南オセチアが、ロシアからの軍事支援で分離独立を宣言したことで、ジョージアとロシアの間で戦争となり、ロシアは南オセチアと西部のアブハジアを占領している。ジョージアの親ロシア系住民の保護という名目での軍事侵攻は、今回のウクライナと似ている。ジョージアは、ロシアのウクライナ侵攻をどうみているか。
レジャバ大使 自国領土の20%を占領されているジョージアの立場からすると、西側のロシアへの対応は甘すぎる。14年前の南オセチアとアブハジア自治共和国に対するロシアの軍事介入と今回のウクライナ侵攻は重なる部分が多い。過去に同じような経験したジョージアとしては、西側の説得は効果がなくロシアは必ず侵攻する、という懸念を持って状況を注視していた。
―― 西側が首脳らがいくら交渉しても効果がないと。
レジャバ大使 ジョージアの08年の戦争の時にも、西側に今回のように頑張ってほしかったという思いもある。ジョージアは主権侵害を西側に訴えたが、当時はロシア軍の侵攻を絶対に阻止しようという動きが西側になかった。結果的に今に至るまで戦争が続いている。
―― ジョージア人の間でロシアに対する見方に変化はあるか。
レジャバ大使 不安と脅威を常に持っている。ウクライナが侵攻されたからというのではなく、自分たちが経験しているためだ。ウクライナ侵攻でそれがさらに一瞬跳ね上がった。
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