円安でアジア通貨切り下げ競争も、ウォンが口火か-アシンメトリック
円安の進行は、いずれアジアの通貨切り下げ競争につながり、韓国ウォンがその口火を切る可能性がある。シンガポールのアシンメトリック・アドバイザーズのストラテジスト、アミール・アンバーザデ氏が指摘した。
同氏は「アジアのアンカー通貨である円の下落は、1997年のような連鎖的な通貨安の引き金となり得る」と分析。
まずは、付加価値の高い製品で日本と直接競合する韓国に波及すると予想した。通貨安は「全てがグローバル市場から完全にずれた悲惨な日銀政策」と日本のインフレ圧力が原因だとした。
同氏はさらに、日本の通貨当局が円を支えるために介入すれば、円のショートポジションを構築する機会と受け止められるだろうと指摘。
ただ、ドルが140円を付ければ、日銀が従来の政策を放棄する可能性があると分析。「日銀の政策が転換され次第、より正常な状態に戻るだろう」と述べた。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-06-22/RDUVDET0G1KW01?srnd=cojp-v2