「どこに行ったって、見守っているよ」…保釈中に元交際相手に繰り返しメール

 保釈中に元交際相手の女性にメールを繰り返し送るなどのつきまとい行為をしたとして、滋賀県警近江八幡署は18日、近江八幡市、配送業の男(30)をストーカー規制法違反容疑で逮捕した。4月、同じ女性にストーカー行為をしたとして同法違反で逮捕・起訴され、5月に保釈されたばかりだった。

 発表によると、男は、同法に基づきストーカー行為の禁止命令を受けていたにもかかわらず、6月12~13日、元交際相手の女性(26)に「たとえどこに行ったって、いつも見守っているよ」などと行動を監視していると思わせる内容のメールを複数回送った疑い。

 男は以前にも同じ女性に対し、電話を約15時間の間に30回以上かけるなどつきまとい行為をしていたという。

 起訴状によると、男は1月27日夜から翌28日午後にかけ、女性に32回電話。同31日から2月9日にも、拒否する女性に「最後ちゃんと話せなかった」「だいぶ引きずっててどうしても話したい」などと18通のメッセージを連続して送ったとしている。

 地裁は5月2日、男の保釈を認める決定をしたが、翌月には禁止命令に反して再びしつこくつきまとい、逮捕された。

 犯罪白書によると、保釈中に再び事件を起こして起訴された被告は2010年には138人だったが、20年には283人と増加。刑事訴訟法上、「再犯の恐れ」は保釈を妨げる要件にはなっていない。捜査関係者は「非常に悪質な事件で、被害者は相当怖い思いをしたはずだ」と話す。
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