京アニ事件の慰霊碑検討へ 遺族参加の委員会で議論
2022/6/24 07:00 (JST)
6/24 10:01 (JST)updated

 2019年7月に36人が犠牲になった京都アニメーション放火殺人事件で、犠牲者を追悼するための慰霊碑建立に向けた検討委員会の設置が決まったことが、関係者への取材で23日までに分かった。委員会は、遺族と京アニ側の双方が参加し、具体的な設置場所や形状などについて議論を進めていく。

 関係者によると、これまで遺族には慰霊碑建立に慎重な意見もあったが、昨年12月に遺族と京アニ側が実施した意見交換会で、慰霊碑建立や委員会設置についておおむね賛同が得られたため設置を決めた。

 委員会は遺族と京アニ側の計17人で構成する。慰霊碑の具体的な設置場所や形状、碑文の内容などを月1回程度、検討する。

 京アニの代理人弁護士は取材に対し、「何も答えられない」としている。

 事件で全焼した第1スタジオは解体され、更地となっている。地元町内会は2019年、事件後に不特定多数の人が訪れる状況が続いたとして、慰霊碑を建てたり公園にしたりしないよう京アニに要望した。

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