教団の“ロイヤルファミリー”に生まれたぼくが転職活動を始めてみた
転職について想像をめぐらせてみてほしい。
人生初の転職活動を始めるとしよう。36歳になろうとする年齢で、だ。そのとき管理職には就いておらず、平社員といっていいポジションにいる。職業は、宗教法人の職員。しかも、新卒以来そこで働きつづけているため、職歴は一社だけ。出身校は、教団のカリスマリーダーが創立した一貫校である。中・高・大の学校名には、教団名を象徴するキーワードがつけられている。なので、履歴書の「学歴・職歴」欄には、そのキーワードがあふれる。また、過去にたずさわってきた仕事を職務経歴書に書き出すと、たとえば「教団教義をわかりやすく解説する文章を書いていました」という表現になる――。
こんな状況で、いわゆる「ふつうの」企業に転職するとしたら、一体どんな転職活動になるだろうか。果たして成功するだろうか。みなさんは、どう思われるだろう。
その一歩を踏み出したのが、ぼくである。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/96417
