【ロンドン時事】英下院2選挙区での補欠選挙は、24日までの投開票の結果、与党・保守党の候補がいずれも大差で敗北した。求心力低下が指摘されるジョンソン首相にとってさらなる打撃で、政権運営は一段と厳しさを増しそうだ。

「傷ついた勝者」苦境続く ジョンソン首相信任も―英

 2補選はいずれも保守党議員の辞職に伴うもの。新型コロナウイルス対策の規則に違反して首相官邸でパーティーが開かれていた問題や、物価高騰への対応などが争点だった。
 中部ウェイクフィールド選挙区では最大野党・労働党の候補が勝利し、3年前の総選挙で保守党に明け渡した議席を奪い返した。南部ティバートン・アンド・ホニトン選挙区では野党・自由民主党の候補が当選した。
 労働党のスターマー党首は英メディアで「保守党は国民からの信任を失った」と表明。保守党のダウデン幹事長は、敗北を受けて辞任した。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2022062400849&g=int