香港の水上レストラン、沈んでいない? 
運営会社が発表を一転

 長年にわたり香港の観光名所として知られた水上レストラン
「珍宝王国(ジャンボ・キングダム)」(全長約76メートル)
を巡る情報が錯綜(さくそう)している。
運営会社は南シナ海の西沙諸島近海で「沈没した」と発表していたが、
24日になって一転、「沈んでいない」と述べた。香港メディアが報じた。

 1976年に開業した珍宝王国は、一度に2000人以上の客を収容できる大型船で、
エリザベス英女王や米俳優のトム・クルーズさんが来店したこともある。
日本人にも人気だった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経営難のため、
2020年に営業を停止。
今月14日に停泊していた香港南部の香港仔(アバディーン)を離れ、
海上をえい航されていた。

 運営会社は、珍宝王国が19日に沈没したとの声明を発表。
報道を受けて日本人からも「悲しい最期だ」といったツイートが相次いだ。
ところが24日になって報道担当者が「沈んでいない」「転覆した状態にある」と述べ、
詳細の説明は避けている。

https://mainichi.jp/articles/20220624/k00/00m/030/125000c