日産自動車が米投資ファンドKKRに売却して上場廃止となった系列最大の部品メーカー、カルソニックカンセイ(現マレリ)が、2022年内に目指していた再上場を断念する方針を固めたことがダイヤモンド編集部の取材で分かった。特集『企業悶絶!インフレ襲来』(全13回)の#3では、マレリの“救世主”も頭を抱えた再上場断念の真相に迫る。(ダイヤモンド編集部 堀内 亮)


マレリ首脳がお手上げ
「こんな状況で再上場は無理」
 マレリは、自動車部品業界の「大型再編」によって誕生した世界トップ10
に位置する独立系メーカーだ。

 日産の判断問題か?