インドで体長180センチを超す寄生虫が男性の口から引っ張り出され、医師団を仰天させる出来事があったことが30日までにわかった。主治医が米医学誌に掲載した論文で明らかにした。

主治医のシリアク・フィリップ氏によると、48歳の男性患者は強い腹痛を訴え、2014年に結腸の内視鏡検査を受けた。

その結果、うねうねと動く寄生虫の体の一部が見つかり、体内に条虫がいることを確認。カメラを胃に挿入する内視鏡検査を行ったところ、小腸の中に寄生する長い条虫が映っていた。

そこで医師団は男性に麻酔をかけ、ニューデリー市内の病院で鉗子を使って男性の口から条虫を引き出す処置を行った。

口から出てきた条虫の体長は約188センチ。主にブタに寄生する有鉤(ゆうこう)条虫と判明した。米疾病対策センターによると、有鉤条虫の成虫の体長は一般的には2~7メートルだが、8メートルを超す事例も報告されているという。

「虫の長さがどれくらいあるのか見当もつかなかった」「いつまでも出て来続けた」。インドで男性から条虫を取り出したフィリップ医師はそう振り返る。

https://www.cnn.co.jp/storage/2017/01/30/4c0e9568d27085e226415a233e838dd7/6-foot-tapeworm-india-study.jpg

https://www.cnn.co.jp/fringe/35095765.html