73年の判決を覆すことに賛成したのは保守派の5人の判事。多数意見として、
「憲法は中絶について何ら言及しておらず、いかなる憲法条項によっても暗黙に保護されてはいない」と指摘した。
73年判決について、「最初から大きく間違っていた。その論拠は極めて弱く、
この判決は有害な結果をもたらした」と結論づけた。ミシシッピ州法については、ロバーツ長官を加えた保守派6人の判事が合憲と認めた。

 今回の判決で中絶の規制は各州に委ねられることになる。中絶をめぐってはミシシッピ州と同様に73年判決の基準を前倒しして、
それ以降の中絶を禁止する法律が各州で相次いでいる。米メディアによると、
最高裁が73年判決を覆せば、全米50州のうち約半数の州で中絶を禁止したり、条件を厳しくしたりする措置が取られる見通しという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a39830269c523b2c030af3ec2ebf1ce373ec2790