格安の飲み屋街が有名な東京・赤羽で強引な客引きやぼったくり被害が急増している。警視庁赤羽署は24日夜、JR赤羽駅周辺の繁華街で、被害の防止を呼びかけるパトロールを実施した。

 赤羽署によると、赤羽地区での客引きに関する110番は2021年には前年の約1・7倍の459件に増加。客引きに連れて行かれた店でアルコール度数の高い酒などを飲まされ、コンビニの現金自動受払機(ATM)で現金を引き出される被害相談が、5月末時点で前年の6倍の約60件にのぼっている。

 パトロールでは、赤羽署員や同署防犯協会の会員ら計60人が飲食店街で「客引き誘いには絶対に乗らない!」と書かれたチラシを配布した。コンビニの店長らに対しては、女性従業員らに付き添われてATMを操作するなど不審な姿を見かけた際には通報するよう呼びかけた。

 赤羽署の菅井和男署長は「安全安心な街をつくるためにも、地域と協力し対策に取り組んでいきたい」と力を込めた。【高井瞳】

毎日新聞 2022/6/24 21:39(最終更新 6/24 21:43) 412文字
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