中国のZ世代でキャンプブーム 経済力向上 「手ぶら」豪華キャンプも  2022年6月25日

中国では最近、Z世代(1995年以降生まれ)を中心にキャンプがブームとなっている。
これまでキャンプはマイナーなレジャーだったが、コロナ禍で閉塞(へいそく)感が続く都会を離れ、解放感に浸れるのが人気となっている。

 中国東部の浙江省(Zhejiang)寧波市(Ningbo)に住む20代前半の会社員、劉維(Liu Wei)さんは、
市内の象山県(Xiangshan)の海岸で友人と週末を過ごすことが増えている。
昼はヨットを楽しみ、夜はバーベキュー。星を眺めながら会話を楽しみ、レンタルのキャンピングカーで波の音を聞きながら就寝する。

 キャンプブームの要因として、まずは若者の経済力が向上したことが挙げられる。
従来のキャンプと一線を画し、金をかけて快適さを重視する「グランピング」が流行。
グラマラス(魅力的)とキャンプを組み合わせた言葉で、アウトドアブランドは1万元(約20万円)のテントや600元(約1万2072円)のマグカップなど、
品質と見た目に優れた高級品に力を入れている。

 また、ショッピングサイトの淘宝(タオバオ、Taobao)などがまとめた「Z世代キャンプ白書」によると、
「キャンプ式コミュニケーション」が若者をひきつけているという。キャンプを観光の目玉にしている地域では、
キャンプファイアやダンスパーティーなどで見知らぬ観光客同士が触れ合うイベントを展開している。
1人っ子が多く、人間関係が固定されがちなZ世代にとって、こうした交流は新鮮な体験という。

 グランピング施設「大熱荒野(Dare Glamping)」は、キャンプ初心者が「手ぶら」で豪華なキャンプが楽しめるサービスを展開。
トイレやシャワー完備のキャンプ場でテントの設営体験からアフタヌーンティー、ディナー、キャンプイベントなどの1日体験プランが
1人約800元(約1万6097円)で楽しめる。


https://www.afpbb.com/articles/-/3411304
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