日本郵便は24日、専用サイトで宛名ラベルを作成し、封筒などに貼り付けてポスト投函(とうかん)で発送する「クリックポスト」の料金を値下げすると発表した。7月20日から13円値下げし、全国一律198円を185円にする。

同社の担当者は値下げした理由について、「フリーマーケットサイトなどで電子商取引(EC)需要が拡大する中、競争力のある価格ということを考えて判断した。他の商品の値下げは現状考えていない」と語った。

クリックポストは2014年、ネットオークションやフリマサイトでの利用を想定し、サービスを始めた。A4サイズ・1キログラム以内で、厚さ3センチまでの小型荷物を送ることができる。専用サイトで料金を支払う。配送状況は追跡サービスで確認できる。

郵便受けに届けるため非対面の受け取りが可能で、配送も効率的となる。同様にポスト投函で発送できる小型荷物向けの「ゆうパケット」の料金(厚さにより250円から360円)よりも安い。ゆうパケットはフリマサイト経由の匿名配送に対応しているが、クリックポストはできないという違いがある。

日本郵便は21年度、順調に数を伸ばしてきたゆうパケット(クリックポスト含む)が反動減もあり、15・4%減と落ち込んだ。20年10月のフリマアプリでの値上げの影響で減少したことも尾を引き、21年度の取り扱い荷物数は9年度ぶりの前年割れと宅配大手で唯一、荷物数を減らしていた。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC2458F0U2A620C2000000/