飲食店の更衣室で現金を盗んだとして、警視庁は26日、築地署警務課の巡査、野口敦史容疑者(27)=東京都目黒区東山=を窃盗と建造物侵入の疑いで逮捕した。野口容疑者は休みで、職場の同僚とこの店で酒を飲んでいたという。

 逮捕容疑は25日午後3時45分~4時半ごろ、東京都中野区内の飲食店で、従業員用の更衣室に数回侵入し、従業員数人の財布から現金計約3万8500円を盗んだとしている。

 警視庁によると、野口容疑者が更衣室に出入りしている様子を従業員が目撃するなどし、店長が110番した。中野署員が駆けつけると、野口容疑者は酒を飲んでおり、任意の事情聴取で容疑を否認していた。その後は「置いてあった財布から現金を盗んだ」と容疑を認めているという。

 この日は午前から築地署警務課の留置係員で親睦会を開いていた。野口容疑者を含めて1次会に8人、この店での2次会には4人が参加していた。警視庁では新型コロナウイルス感染防止対策のため、2次会以降の参加が禁止されている。

 警視庁警務部の大嶌正洋参事官は「警察に対する信頼を著しく損なう行為で、極めて遺憾。捜査の結果を踏まえて厳正に対応する」とコメントした。
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