自殺社員への「侮辱賞状」、他の社員にも 社長「余興の域越え反省」

 青森県八戸市の住宅会社「ハシモトホーム」に勤めていた40代の男性が自殺し、侮辱する内容の賞状を渡されるなどのパワーハラスメントが原因だったとして遺族が提訴した問題で、
同社の橋本吉徳社長は「余興の域を越えていたと深く反省しております」との見解を示した。朝日新聞の取材にメールで回答した。

新年会で「大した成績残さず」の賞状 「パワハラで自殺」と妻が提訴

 遺族が同社と橋本社長を訴えた訴訟の訴状などによると、男性は2018年1月、会社関係者が集まる新年会で「症状」と題した賞状のような文書を渡された。
文書には「貴方は、今まで大した成績を残さず、あーあって感じ」などと、上司の考えた文言が書かれていた。男性は翌月に精神疾患を発症。その後自ら命を絶った。

 この「症状」について橋本社長は、「10年ほど前から、年始行事の余興の一環として、営業成績上位の社員に渡していた。程度の差こそあれ、類似の内容だった」と説明した。

 さらに橋本社長は、「社内においてパワハラが発生し、結果として、大切な従業員の命が犠牲となりました」とし、パワハラの結果、男性が自殺したとの認識を示した。

https://www.asahi.com/sp/articles/ASQ6T6TG2Q6TOXIE016.html