ホテル内で昏睡(こんすい)状態となった女性(38)を放置したとして、警視庁は、医師の男(48)ら3人を保護責任者遺棄容疑で逮捕し、27日発表した。女性は酒と一緒にせき止めなどを大量に摂取していたといい、搬送先の病院で死亡した。同庁は、3人と女性は、飲酒しながら薬を過剰に摂取してストレス解消を図る集まりの参加者とみている。

池袋署によると、3人は昨年6月11日午前8時ごろ、東京都豊島区内のホテルで、女性が昏睡状態になっていると気づきながら、救急搬送をするなどの適切な対応をせず、放置した疑いがある。医師の男は「寝ていると思っただけ」と否認し、他の2人は容疑を認めているという。

3人は、女性のほか別の20代男性とツイッターなどで連絡を取り合い、計5人で前日の10日夜からホテルに集合。酒と一緒に市販の風邪薬やせき止め薬を大量に飲んでいたといい、容疑者の一部は「ストレス解消のためだった」と話しているという。20代男性も体調を崩しており、署が任意で調べている。

女性は12日午前、せき止めを多量摂取したことによる中毒で死亡した。解剖の結果などから、女性は成人であれば1日8錠が限度のところ、一晩で100錠以上飲んだとみられるという。(増山祐史)

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