兵庫県北部の養父市は、インターネット上の仮想空間に市内の観光地などを再現し、魅力を発信していくことになりました。

この取り組みは人口2万2000人の養父市が、地方創生一環として始めるもので、「メタバース」と呼ばれるインターネットの仮想空間に市内の様子を再現しました。
利用者は専用のアプリを使い、ゴーグルをつけるなどしてアバターと呼ばれる分身を動かし、スキー場があるリゾート地「ハチ高原」を訪れたり、かつてスズを産出していた「明延鉱山」で採掘ゲームを楽しんだり、その鉱山を走っていた“一円電車”に乗って仮想空間内をめぐったりすることができます。
開発には大手芸能プロダクションの「吉本興業」が協力していて、所属タレントのアバターと交流することができます。
開発に携わったタレントのガリガリガリクソンさんは、「コロナ禍でお笑いイベントに人を集めにくい状況ですが、新たなファンの獲得につなげられそうです」と話していました。
仮想空間上の市役所では、市民証が交付されるということで広瀬栄市長は、「メタバースのなかで多様な人が集まる『100万人都市』を目指したい」と意気込んでいました。
インターネットに再現された養父市は、27日夜から一般公開されます。https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20220627/2000062809.html