「森川は主犯格で、2016年から2021年にかけて、30~70代の男女65人から、計約3億9000万円を騙し取っています」

 と語るのは、勝丸氏。

 国際ロマンス詐欺は、最近日本でも広く知られるようになった。消費生活センターに寄せられた件数は、2019年度は全国で5件だったが、20年度は84件、21年度は192件と、3年間で40倍近くに急増している。

「日本人のSNS上にいきなり入ってきて、友人申請をしてくるのです。たとえば、国境なき医師団のアメリカ人医師に扮し、今、紛争地帯のレバノンにいますといって同情を誘うのです。ハンサムな医師の写真も送って来ます」

 日本人男性には、アフガニスタンの米軍女性兵士に装っていた例もある。

「1カ月ほど連絡を取り合って、相手に恋愛感情が芽生えてきた頃に、お金の話をし始めます。アメリカにいる親が亡くなって遺産が入るのだが、レバノンにいるので受け取れない。代わりに受け取ってもらえないか。遺産相続の手続きに30万円かかるのだが、と言って騙すのです。恋に落ちているので、疑いもせず振込んでしまうのです」

 今回検挙された森川の詐欺グループは、どんな人物を装ったのか。

「国際弁護士や国連の医師、在日米軍基地に勤務する女性看護師などに扮していました。国際弁護士に扮した犯人は、世界中のクライアントと会っていますと言って、自分の仕事をアピールして相手に信じ込ませていました」

 女性看護師に扮した犯人は、「あなたは私と結婚するつもりですか」「あなたはどれくらい真剣ですか?」「日本に来て、サイトに参加してからは、あなたしかいないのです」とメッセージを送って来るという。サイトにはわざわざ通訳者をつけ、犯人が英語でメッセージを送ると、日本語に翻訳。逆に日本語でメッセージを送ると、英語に翻訳してくれる仕組みになっている。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/f8df95c2f12994a2b64862b43520fbd457ddffa7