アニメシリーズ構成の人がそこら辺を長々と語ってるぞ


ゲームは、野生のポケモンを捕まえて育てて戦い、ランクアップしていく。
 主人公はプレーヤーの代理である。
 現実のプレーヤーは、ゲーム機の外にいて、傷つくことはない。
 プレーヤーとゲームのこの関係をそのままアニメに持ち込むと、主人公がなんの苦労もせずにポケモンを捕まえて、そのまま自分の代理でポケモンを戦わせる代理戦争のように見えてしまう。
 そういうアニメにはしたくなかった。
 何かテーマになりそうなものはないか。
 すると、ゲームの中の極めて序盤に、主人公が親戚の家を訪れると、お姉さんらしき人が見ているTVに、線路を歩いている子どもたちが映っていた。
 明らかにスティーブン・キング原作の「スタンド・バイ・ミー」という映画の一シーンだった。
 このゲームを作った方の気持ちが分かるような気がした。
 「スタンド・バイ・ミー」のテーマさえ外さなければ、『ポケモン』のアニメから代理戦争臭さを消せるような気がした
 そのテーマを伝えるためにもロケット団が必要だったのである。
つづく
http://www.style.fm/as/05_column/shudo142.shtml