自分の死後に備えて「パスワードを書き遺す」のはアリ? 適切な伝え方は?

2022年6月28日 11:30

https://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/tengoku/1420407.html

事例――伝わらなかったスマホのパスワード

 お父さんが急死したというXさんから「父のスマホが開けない(ロックを解除できない)」とメールで相談を受けました。

3年ほど前のことです。お住まいと年代は確認しませんでした。

 ロックがかかったスマホを開くには、一部例外的な状況を除いて、生体認証やパスワード(パスコード)を入力するしかありません。

火葬された後では生体認証は当然ながら使えません。

すでに葬儀が終わった後の相談だったので、解決策はパスワードを突き止めるのみという状況でした。

 しかし、闇雲にパスワードを入力するのは御法度です。

iPhoneは10回連続で入力ミスすると自動的に初期化が実行され、全てのデータが消えてしまう設定になっている可能性があります。

AndroidでもGalaxyの一部機種のように同様の機能を備えたものもあるので要注意です。

 故人のスマホはiPhoneでした。設定上、パスワードは6桁の数字と4桁の数字、6文字の英数字のいずれかです。

この条件にあう文字列から確実なものを見当づけるしかありません。

ただ、Xさんは「ペットの名前とは聞いていたんですが、すでに試して失敗しました」と言います。

 どうやら、故人は多少ぼかしたかたちで生前からパスワードを家族に伝えていたようです。