6月27日にクレメンチュクに向けて発射されたKh-22巡航ミサイルは2発で、ショッピングセンター「アムストル」と隣の道路機械工場「クレドマシュ」に着弾しています。この道路機械工場とは舗装用のアスファルト混合プラントを造っている工場で、軍需工場ではありませんでした。
なおロシア側は「クレメンチュクの工場にある武器や弾薬を保管している倉庫」を狙って攻撃して「弾薬が誘爆し飛び火して隣のショッピングセンターで火災が起きたが当時は営業していなかった」と主張しています。
在英ロシア大使館のTwitterアカウントはショッピングセンター攻撃の釈明で「工場と駅を攻撃してショッピングセンターに飛び火した」と受け取れる説明図を掲載しました。
しかし非常に奇妙なことに、クレメンチュク駅が攻撃を受けた報告はありません。
道路機械工場の着弾位置からショッピングセンターまで約500mあります。
もし工場で弾薬が誘爆しショッピングセンターまで飛び火して炎上したというならば、工場全体が誘爆で吹き飛んでいないといけませんが、そのような大破壊は起きていません。
「ショッピングセンターは営業していなかった」に至っては、既に次々と幾つもの反証が為されています。攻撃の数時間前に購入した商品のレシート、商品のラベル、攻撃の前に毎日のようにこのショッピングセンターに出かける動画を撮影していたYouTuber、営業していた店の従業員の死亡報告、行方不明報告、負傷報告など・・・大勢の人が訪れていたので、営業していなかったという主張はいくらなんでも無理があります。
https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20220629-00303147