佐倉綾音:「シャドーハウス」 ルイーズ/ルウの一人二役 「声優としての在り方を教えてくれた」特別な出会い

「シャドーハウス」は、マンガ家ユニット「ソウマトウ」が「週刊ヤングジャンプ」で2018年9月から連載中のマンガ。
独特の世界観、謎めいた展開、個性豊かなキャラクターなどから「類似作品不在」とも言われる話題作だ。テレビアニメ第1期が2021年4~7月に放送された。

「昨今、どこを切り取っても理解できるような、忙しい人向けのアニメが多い中で、サスペンス的な要素をはらみながらストーリーが進んでいく。
一瞬目を離すと置いてけぼりになってしまうような複雑なストーリーではありますが、作品に集中していた人だけが得られる喜びもあるので、見ている人も達成感があり、演じる側もすごくやりがいがある作品だなと思いながらアフレコしていました」

佐倉さんがテレビアニメ第1期のオーディションを受けたのは、コロナ禍がエンタメ業界に影響を及ぼし始めたころだった。それゆえに「特別な出会い」になったとも感じているという。

「一緒にみんなで収録ができないし、この先声優という仕事がどうなっていくのかも分からない。新しいことをやらなきゃいけないのかな、声優という仕事にこだわり続けていいのかなと。
でも、私は今までの自分の中の矜持(きょうじ)を捨てられなくて、何も動けなくて。声優としての在(あ)り方を迷い始めた時期にポンと降ってきた役どころがルイーズとルウだったんです。
まさに声優としての本領を試されているような役どころだと感じました」

「シャドーハウス」は、シャドー&生き人形のペアを同じキャストが一人二役で演じているが、主人公のケイトとエミリコだけは鬼頭明里さんと篠原侑さんが別々に演じている。佐倉さんはそのキャスティングにも、スタッフ陣のこだわり、気概を感じたという。

「私は声優として、今までやってきたことの積み重ねを発揮し続けているだけでいいのかもしれないと。オーディションに受かった時は、培ってきた引き出しは決して無駄ではなかったし、
私はこれからもこうやって声優として生きていきたいと思いました。道に迷った時には役が導いてくれるというか、声優としての在り方を教えてくれるような感じがして。改めて声優は面白い職業だなと思わせてくれたのがルイーズとルウでした」

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