京畿安養刑務所に服役中の李明博(イ・ミョンバク)元韓国大統領(81、写真)が刑執行停止を受け、一時的に釈放される。2020年11月に収賄罪などの疑いで実行判決を受けてから約1年7ヶ月ぶりのことだ。
韓国の水源地方検察庁は28日、審議委員会を開き、李元大統領に3ヶ月の刑執行停止を決定した。審議委員会はこの日、「李元大統領の健康状態を考慮すると、健康を悪化させる可能性があることからこうした判決を決めた」と伝えた。これにより、収賄罪などで懲役17年の実行判決を受けていた李元大統領は一時的に釈放される。
李元大統領はこれまで糖尿や気管支炎などの持病により入院と隊員を繰り返してきた。彼は先週から持病に関係する検査及び診察のためにソウル大学の付属病院に入院している。刑事勝訴法により懲役・禁固・拘留判決を受けたものは、健康が著しく悪化した場合、70歳以上の高齢者、妊娠6ヶ月を迎えている場合、出産から60日以内の場合、幼児もしくは高齢、障害を持つ家族に保護者がいないと判断された場合、その他の重大な理由がある場合、にのみ刑執行停止を申請できる。
李元大統領は検察の刑執行停止決定により約1年7ヶ月ぶりに一時的に収監生活から逃れることになった。彼は自動車の部品会社「ダース」を所有しながら、裏金を集めていた疑いで2020年10月、最高裁判所から懲役17年を受けた。李元大統領は一ヶ月後の11月にソウル拘置所に収監され、その後、矯正施設のコロナ集団感染により安養刑務所に移された。同年の12月にはコロナに感染する可能性があるということで刑執行停止申請を行ったが、受け入れられなかった。
李元大統領が刑執行停止により釈放されることで、彼が8月15日の光復節に特別恩恵を受ける可能性があると、世間から注目されている。尹錫悦大統領は今月の9日、李元大統領について「20年も収監生活を送るのは、おかしいと思う」と反問し、「前例に合わせて赦免を決める方針だ」と述べていたことから、特別恩恵を受ける可能性が高いと見られる。赦免された場合は刑執行停止とは異なり、完全に釈放されることになる。
記者 キム・ジンソン jskim1028@hankyung.com
https://www.kedglobal.com/jp/%E6%9D%8E%E6%98%8E%E5%8D%9A%E5%85%83%E9%9F%93%E5%9B%BD%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98-%E5%88%91%E5%9F%B7%E8%A1%8C%E5%81%9C%E6%AD%A2/newsView/ked202206290014