爬虫類、飼い続けられない!手放す人急増中 光熱費急騰余波
■光熱費の高騰により爬虫類など、暖房を常時必要とするペットを手放すオーナーが続出しているという。BBCが報じた。
介護従事者のテレサ・モリスさんはコーンスネーク(北米南東部原産の無毒の大型ヘビ。日本名アカダイショウ)のジギーを4年ほど飼っていたが、
光熱費の高騰によりヒーター代が月額20ポンドほど上がったため、ついに手放す決心をしたと説明。
テレサさんはジギーをケント県トンブリッジの爬虫類収容施設(NCRW)に手渡した。
同施設では昨今、持ち込まれるヘビやその他爬虫類のペットが急増しているという。
同施設のクリス・ニューマン代表は「去年1年間に持ち込まれたペットの総数を今年初めの3ヵ月で超えてしまった」と驚く。
オーナーに手放す理由を尋ねたところ、8割の人が暖房費と餌代が負担になってきたと答えたという。
特に急増しているのが最も飼育にコストがかかるアゴヒゲトカゲ(bearded dragon)=写真=だといい、
現在は緊急を要する場合以外は引き取りを拒否せざるを得ない状況とされている。
ウエストミッドランドのウルヴァーハンプトンの慈善団体、プロテウス爬虫類信託でも持ち込まれる爬虫類が急増しており、
中には段ボールに入れたまま捨てられていたり、ペットショップの前に置き去りにされたりする爬虫類が増えているという。
RSPCA(英王立動物虐待防止協会)は生活費の高騰が今後も続けば捨てられる爬虫類がますます増加すると懸念を示している。
https://www.japanjournals.com/uk-today/17025-220621-1.html
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