タワマンにネガティブ感情を持つ職業とは “あるある”裏トラブルを不動産のプロが解説

最初のうちは、笑顔で挨拶をしてくれていた配達パートナーたち。しかし真里さんは、徐々に態度が悪くなっていく状況に気づきました。

そこで「もしかしてタワマンだから嫌がられている?」と思い、インターネットで検索。その結果に驚いたそうです。 「タワマンへのデリバリーについて、配達員と思われる方がネガティブな発言をしているのを見て、『ああ、私、知らないうちにこんな多くの人たちから嫌われていたんだ……』と、ぞっとしました。  

また、こんなこともありました。生鮮品を注文した時、子どものことでどうしても出かけなければならず、指定時間が残り3分のタイミングで仕方なく家を出たのです。どうやらそのすぐ後に配達されたらしく、注文はすべてキャンセルになってしまいました」


「これもタワーマンションにまつわる“あるある”です。僕が思うに、タワマンが本当に配達員からネガティブな感情を抱かれているとしたら、大きく2つの理由があるのではないでしょうか」
 そう語るのは、不動産のプロである「コレカライフ不動産」の姉帯裕樹さん。

不動産の仕事に携わって20年以上、タワマン案件も多く手がけてきた姉帯さんが考える理由とは、どのようなことなのでしょうか。 「一つは、タワマンはセキュリティや高級感を売りにするため、エントランスが複雑怪奇になっているということ。同じマンションなのに、高層階と低層階の入口が別になっている場合や、エントランスで届け先の部屋を呼び出したのはいいものの、エレベーターホールに入る際にもう一度呼び出しをしなければならず、手間がかかる場合もあります。  

また、受付で名前を告げてからタワマンのスタッフが届け先の住人に確認を行い、入館許可証などの発行を待たされることも。スピード重視で配達したい人には歓迎されないかもしれませんね」

https://news.yahoo.co.jp/articles/d5723c1de8703b1a0a313f99b13d1460798898be