OPECプラスは6月2日の前回の会合で、昨年から毎月実施してきた日量40万バレル規模の増産幅を、7月と8月は日量約65万バレルに拡大することで合意した。今回はこの方針を確認するにとどまった。
(中略)
相場を押し上げているのはロシアへの米欧による制裁だ。ロシア産の石油への依存度が高かった欧州連合(EU)は年内にロシアからの輸入の9割をやめる。
大手格付け会社フィッチ・レーティングスによると、ロシアの生産量は年末までに生産力の4分の1にあたる日量200万~300万バレル分減る。