高知・早明浦ダム 9年ぶり第3次取水制限へ 岡山でも4日から

 少雨で貯水率が下がっている早明浦ダム(高知県)について、国土交通省や四国4県でつくる吉野川水系水利用連絡協議会は2日から、第3次取水制限に入ることを決めた。香川、徳島両県への供給量を50%まで引き下げる。第3次制限は2013年以来9年ぶり。

 1日午前0時現在の貯水率は32・8%で、普段はダム湖に沈んでいる旧大川村役場庁舎が姿を現している。

 6月5日からの第2次制限で香川用水への供給量を35%削減するなどしているが、貯水率が30%を下回る見通しとなり、更なる制限に踏み切った。同協議会によると、まとまった雨が降らなければ7月中旬にも貯水率がゼロになる恐れがある。1994年の渇水時には夜間断水などが実施され、市民生活に大きな影響が出た。

 一方、岡山県の湯原ダムと旭川ダムでも貯水量が1日午前9時現在で合計27・8%と低下している。旭川水系の岡山市や岡山県真庭市などでは4日から取水制限が実施される。上水道と工業用水が10%、農業用水が30%制限される。

https://news.yahoo.co.jp/articles/8f3f778bc56fefa290ce480d26ddc13a57e3b9d9