名鉄レジャック、来年3月末閉館を正式発表

 名古屋鉄道グループで、商業施設を運営するメルサ(名古屋市)は三十日、名古屋・名駅の商業ビル「名鉄レジャック」の営業を二〇二三年三月末に終了すると正式に発表した。
名鉄などがレジャックを含む名古屋駅一帯で構想する再開発を前に、建物の老朽化や建物の賃貸借契約の満了時期を踏まえて決めた。

 当面営業を続ける名鉄百貨店本店などに先行して閉店する。建物は取り壊す予定だが、時期やその後の活用策は未定。

 レジャックは一九七二(昭和四十七)年十一月開店。地上八階、地下三階建ての延べ約一万五千五百平方メートル。すべての「レジャー」を一つのビルに「パック」して、「ジャック」するとの願いを込めて名付けられた。
かつてはディスコが営業していたこともある。現在は、飲食店やボウリング場、名鉄百貨店の事務所を含む二十一店が入る。

 最盛期の売り上げは、ゲームセンターなど二十六店が営業していた九二年度の三十九億円。二〇二一年度は新型コロナウイルス禍の飲食店の時短営業も響き、十億円に落ち込んだ。

 メルサの担当者は「かつては飲食店や遊技場を集めたビルは珍しく、『青春の一ページ』と話す来店客もいる。最後までしっかりと営業し、ご愛...
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