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秋田県の「能代市・三種町・男鹿市沖」で計画が進む洋上風力発電事業を巡り、2021年末に事業者に選定された三菱商事(東京都)などの共同企業体は6月30日、男鹿市で住民説明会を開いた。

 大型発電所の計画に際し、環境影響評価法で実施が義務づけられた説明会で、市民ら24人が参加。企業体の1社、シーテック(名古屋市)が事業内容を説明し、質問に答えた。

 住民からは「(風車の基礎を海底に建てる際の)打設音への対策はするのか」と質問があり、担当者は「水中では泡を発生させ、海上では打設するハンマーを覆うなどして対策する予定だ」と回答。「市民が事業に出資する制度がほしい」との意見には「地域貢献策として入札時に提案しているので、検討している」と応じた。

 計画では水深10~30メートルの海底に固定する高さ250メートルの着床式風車38基(出力計約48万キロワット)を設置。27年6月に着工し、28年12月に運転開始を目指す。【猪森万里夏】