続投狙う習近平が抜いた伝家の宝刀「反腐敗」
【中国深層レポート】反・習近平で注目の「翡翠運動」
https://news.yahoo.co.jp/articles/b7d1fd8cf79e7f54b0eb22f277e02a9c043376d1
危機に瀕する中国経済を救うために、李克強が「ゼロコロナ」に対抗する政策を打ち出した。
しかし、「ゼロコロナ」で利権を手にいれた人々だけではなく、「ゼロコロナ」を主導してきた習近平も簡単には譲れない。
習は四川視察の際に、再び「ゼロコロナを堅持する」と訴え,「非戦争軍事行動綱要」実行令を承認した。
6月中旬には、唐突にも反腐敗や経済をテーマとする会議を主催し、盤石さをアピールしている。
6月17日、中国共産党中央政治局会議が開かれた。習近平が主催し、金融関連企業の改革の報告が主要議題だったと「新華社」が報じている。
記事の書き出しは「習近平同志を核心とする党中央」、内容の大半は金融改革よりも習近平新時代の「中国の特色ある社会主義思想」や「二つの維護(擁護)」などイデオロギー的な事柄にさかれた。
「二つの維護」の一つは「習近平総書記の党中央核心及び全党の核心地位を断固として守ること」。
もう一つは「党中央の権威と集中統一指導を断固として守ること」であった。
さして長くない記事中、「習近平同志を核心とする党中央を断固として擁護」は二度も繰り返され、強調された。
主要テーマの経済は忘れ去られ、記事の約七割は党中央、つまり習近平との一体感を保つべきとの主張に占められていた。
習近平が讃えられてはいるが、見方を変えれば習の自信のなさが滲んでいたと感じざるをえない。