防衛省・統合幕僚監部の公表資料などによると、2022年6月28日、沖縄本島の南東約780kmの海上でヨットが航行不能になった。ヨットは米国船籍の「アリヤ」で、6歳の子どもとその両親の計3名の外国人が乗船。同船はフィリピンを出港しアラスカに向かっていたが、なんらかの理由でメインマストが折れ、エンジンも不調となり、帆走/機走ともに不能な状態になった。
同日午前10時半頃、ヨットの船長から救助要請を受けた海上保安庁は、第11管区海上保安本部(那覇)より巡視船を急行させる。しかし遠距離の現場のため巡視船では到着に時間がかかる。そこで海保は海上自衛隊に災害派遣要請を行なった。まず哨戒機P-3Cが那覇基地を発ち、続いて岩国からUS-2が出動した。
同日15時頃にはP-3Cが現場海域へ到着、ヨットを発見。16時半頃には同じく現着したUS-2が救助活動を開始した。すぐさま要救助者3名を収容し、US-2が現場を離れたのは17時14分、そして約2時間後の19時15分には那覇空港へ着陸、搬送を終えている。海保によると、家族3名の健康状態は良好で、事後は那覇市内のホテルで療養中とのこと。
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