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KDDI大規模通信障害 総務省は早期復旧を指示

KDDIは2日、午前1時35分頃から携帯電話の音声通話やデータ通信が利用しづらくなる通信障害が全国で発生していると明らかにした。正午時点でも復旧しておらず、原因もわかっていないが、KDDIの通信サービスを利用する他企業などへも影響は拡大している。緊急通報もつながりにくくなっているため、総務省は、特に、台風が接近している沖縄県方面の早期復旧に向けた作業を指示した。

KDDIによると、通信障害はauブランドのほか、格安ブランドの「UQモバイル」やオンライン専用プランの「povo(ポヴォ)」の契約者に影響が及んでいる。回線契約数は3月末現在で、au、UQモバイル、povoの合計で約3100万回線。また、KDDIの回線を借りてサービスを提供している楽天モバイルや格安スマートフォン事業者のJCOMなどの回線にも影響が出ている。

KDDIの通信サービスを利用している事業者にも影響が広がっている。気象庁が気温や降水量などを観測している地域気象観測システム(アメダス)のデータの一部が配信できなくなる影響も出たほか、宅配便大手ヤマトホールディングス(HD)の顧客がインターネット上で荷物の配送状況などを確認するシステムで、最新の状況が更新されなくなった。

電気通信事業法は、110番や119番など緊急通報が可能なサービスの障害で3万人以上に1時間以上の影響が出た場合は「重大な事故」とみなし、総務省への報告を義務付けている。総務省担当者は「緊急通報にも影響が出ているもようで、障害発生から1時間はすでに経過している。影響人数などKDDIから詳細な報告を受けて重大事故に当たるか判断することになる」と述べた。


KDDIは「お客さまには多大なご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます」とコメントした。
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