性感染症の「梅毒」の感染者数が大阪府内ではことしに入ってから急増していて、府は、不安な人は早めに検査を受けるよう呼びかけています。
「梅毒」は、性的な接触などによってうつる細菌性の感染症で、発疹などの症状が出て、放置すると脳神経などに重い症状が出ることがあります。
また、妊婦が感染すると子どもに障害が起きるおそれがあります。
大阪府によりますと、府内の「梅毒」の感染者数はここ数年、減少傾向でしたが、ことしに入って急増し、先月(6月)中旬までに592人の感染が報告されました。
これは去年の同じ時期と比べて2倍近くで、この状況が続けば1年間の感染者数は2018年の1187人を上回って、23年前(1999年)に現在の統計を取り始めてから最も多くなる見通しだということです。
とくに10代後半から20代前半の女性の感染が増えているということで、大阪府は、不安な人は早めに検査するよう呼びかけています。
「梅毒」の検査は、府内の保健所などで無料で行っていて、匿名で受けられるということです。
検査会場は、大阪府が設けているホームページ、「おおさかエイズ情報Now」に掲載されています。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20220704/2000063144.html