ロシア軍がドネツク州で大規模砲撃、2人死亡=受刑者や旧式兵器投入か―編入へ8月住民投票も
ロシア軍は5日、完全支配を目指すウクライナ東部ドンバス地方のうちルガンスク州を掌握したことを受け、
残るドネツク州で侵攻を続けた。事実上の州都クラマトルスクに近いスラビャンスクで大規模な砲撃があり、2人が死亡したと、
地元高官らが明らかにした。ただ、短期での制圧は難しい情勢で、各地をミサイルで攻撃し、ウクライナ側の戦意喪失を狙っているもようだ。
5日のロシア紙コメルサント(電子版)によると、プーチン政権はドンバス地方の占領を待って、
8月にも親ロシア派武装勢力にロシアへの編入に向けた住民投票を実施させたい考えという。
プーチン大統領は4日、ルガンスク州で戦果を挙げた将官2人に「ロシア連邦英雄」の称号を授与。
部隊が「休暇を取って英気を養う」ことを提案した。別の部隊には任務続行を命じた。
ウクライナ軍はルガンスク州で、人的被害を最小限に抑え「戦術的撤退」を行ったと主張している。
ロシア軍も一定の損害を被っており、兵員や兵器の補充が課題となっているとみられる。
独立系メディアは4日、ロシア第2の都市サンクトペテルブルクの刑務所で、民間軍事会社「ワグネル」が戦闘員を集めていると報じた。
受刑者の親族は、戦闘員になれば「恩赦と生還時の20万ルーブル(約49万円)支給」が約束されていると話したという。
https://news.infoseek.co.jp/article/220705jijiX330/