JR東日本八王子支社は6日、中央線豊田駅(東京都日野市)で落とし物の担当だった男性社員(46)が、届けられた定期入れから現金を抜き取り着服していたと発表した。着服は昨年12月以降で6件(総額7万円)に上り、6月27日付で懲戒解雇処分とした。
同支社によると、男性社員は6月10日、車庫に入った回送列車内で見つかった定期入れについて、現金を抜き取った上で遺失物管理システムに登録していた。
持ち主が翌11日に定期入れを受け取りに来た際、現金がなくなっていたため不正が発覚。過去の記録を調査したところ、男性社員が担当になった昨年12月以降、同様の不正が見つかった。
男性社員は着服を認めて全額を弁済したことなどから、警察には届け出ないという。
同支社は「遺失物の適切な取り扱いを再徹底するとともに、定期的な実態把握を行っていく」としている。
https://www.jiji.com/amp/article?k=2022070600652&g=soc