女性患者に性的暴行をしたとして、警視庁新宿署は7日、東京都新宿区歌舞伎町2、医師で精神科医院「東京クリニック」(同区)院長、伊沢純被告(52)=傷害罪などで起訴=を強制性交等容疑で再逮捕したと発表した。「無理やりにはしていません」などと容疑を否認しているという。

 逮捕容疑は2021年6月22日午後7時半~同8時半ごろ、同クリニック内で都内に住む患者の20代女性に性的暴行を加えたとしている。

 新宿署によると、女性は21年6月上旬から同クリニックに通院し、2回目の受診だった。診察後、伊沢容疑者から「ちょっと戻ってきて」というLINE(ライン)のメッセージを受け取ったため院内に戻ると、伊沢容疑者以外に誰もいなかったという。

 女性は「伊沢容疑者は院内の鍵をかけ、『興奮してきた』などと言いながら性的暴行を加えてきた」と説明しているという。伊沢容疑者は暴行後、女性に3万円を渡したといい、同署は口止め料だったとみている。押収した伊沢容疑者の携帯電話からは、同容疑者がこの女性の胸を触る様子が映った画像が見つかった。

 伊沢容疑者の逮捕は今年3月以降で6回目。このうち、今年2月に同居していた患者の20代女性に暴行してけがをさせたとする傷害罪など2件で起訴されているが、今年3月の診察中に20代女性の胸を触ったとする準強制わいせつ容疑など3件については処分保留となっている。

https://mainichi.jp/articles/20220706/k00/00m/040/262000c