銃撃後、山上容疑者は特に抵抗することなく、駆け寄ったSPに取り押さえられたという。

 この日、安倍元首相を警護するSPは現場に20~30人いたとされる。
が、今回のような事態が起こったことについて、Twitterなどネット上では「なぜ銃撃から守ることができなかったのか」と
いった意見が多数投稿されている。

 「今回の安倍元首相への狙撃は防げたものだったと思います」

 こう話すのは民間のSP会社「IMSP」の代表・牧村博一氏だ。

 「映像を見る限り、周囲のSPの皆さんは前方ばかりを見ていて、安倍元首相の背後をまったく警戒していないように見えます。
今回の事件は背後からの銃撃でした。前方だけでなく、背後も含めた周囲への警戒をもっとしておくべきだった」

 実際、「安倍氏の背後を通り抜けする人もいた」という現場に居合わせた人の証言も報道されている。

 「今回、安倍元首相の警護に当たった方々には、『日本で銃撃事件など起こるはずがない』という甘い認識があったのではないでしょうか。
襲撃に使用される凶器が刃物であれば、一定の距離だけを見ていれば良いかもしれませんが、銃のような『飛び道具』であれば、
警戒すべき間合いもまったく異なる。本来は想定すべき事案なのですが、それができてなかったのではないかと思われます。
現場の危機意識の希薄さを感じずにはいられません」

https://news.yahoo.co.jp/articles/27506cd35eb2a6e19ac10fc113f089fe3d230ea0