「演説中に銃撃するなんて、民主主義への攻撃だ」。
現場となった近鉄大和西大寺駅(奈良市)付近に設置された献花台を訪れた女子高生(16)は花を手向け、憤った。
参院選の投開票日が迫るなかでの凶行。「日本のために長く尽力した安倍さんが、まさかこんな形で亡くなるなんて……」と話した。

近隣住民の自営業の女性(39)は「まさか日本で銃撃があるとは思わなかった」と一夜明けても信じられないといった様子。
「政治家は確かに危険を伴う仕事かもしれないが、あまりにもひどすぎる」と表情を曇らせた。

「きのうから涙が出て仕方がない。時間がたつにつれ、なんてひどいことをしてくれたんだろうと強く感じる」と話したのは、8日に安倍氏の演説を聴きに訪れ銃撃を目撃したという奈良市の60代女性。
安倍氏は6月にも同駅前で応援演説を行っており、気さくに撮影に応じてくれたといい、「聴衆に訴えが伝わってくる話し方をする人だった」と悼んだ。

奈良市の男性(72)は「尊敬する日本人の一人だった。演説で声をからしてお疲れだっただろう」と話し、冷やしたお茶を供えた。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF090EW0Z00C22A7000000/