誠実な公務員の心を蝕んだ公文書の改ざん。その激変ぶりを示す動画が法廷で上映される見通しとなった。6月29日開かれた大阪地裁での協議で固まった。
提訴から2年余り、一度も姿を見せたことがない佐川宣寿氏
改ざんを苦に命を絶った財務省近畿財務局の赤木俊夫さん。その妻、赤木雅子さんは、改ざんを指示した元財務省理財局長、佐川宣寿氏を相手に起こしている裁判で、新たな証拠として3本の動画を提出した(本サイトで既報)。
1本目は2010(平成22)年頃。俊夫さんが改ざん事件に巻き込まれる前で、元気だった頃の映像だ。大好きだった建築家の安藤忠雄氏が設計した広島県の尾道市立美術館で、特徴的なコンクリートの打ちっぱなしの壁をピタピタと触って感触を確かめている。
雅子さんが動画を撮りながら「安藤さん、これでコンクリートよろしいですか?」と声をかけると、俊夫さんは安藤氏になりきって「ちょっとー、しゃーないなあ」と答えている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5662460e9071fc9098a96c3bff21f4ad1391d890