アメリカのストーンヘンジが爆弾で木っ端みじん。打倒悪魔を公約に掲げる元知事候補が大喜び
陰謀論が手に負えない。
「アメリカのストーンヘンジ」と呼び親しまれてきたジョージア・ガイドストーンが6日未明、何者かの手によって爆破され、4柱のうち1柱が倒壊。
時間差攻撃で爆弾が仕掛けられている可能性を考慮して、残りのモニュメントもその日のうちに解体されてしまいました…。
現場はアトランタから東に160kmのエルバート郡エルバートン。
住民から爆音がするとの通報を受けて監視カメラを調べてみたら、直後に現場から逃走する車が映っていました。
関連があるとみて、州捜査局と郡保安局が現在足取りを追っています。
■ジョージア・ガイドストーンって何?
ジョージア・ガイドストーンはエルバートン町から北に11km離れた原っぱにポツンと建つ、作者不明のモニュメントでした。
1980年建立。高さは19フィート(約579cm)あります。
エルバートン商工会議所の観光案内によると、真ん中に碑があって、それを取り囲むようにロゼッタストーンのような文字の石板が4枚建ち、上にはストーンヘンジのようなキャップストーン。
だれが何のために建てたのか、建設費の出元がどこなのか(郡には1979年にR.C Christianという仮名で依頼があった)、くわしいところはわかっていません。
■人類保存のための10のガイド
キャップストーンに使われているのは4つの古語(バビロニア楔形文字、エジプト象形文字、サンスクリット語、古代ギリシャ語)で、
周辺の4つの石板には8つの現代語(英語・ロシア語・スペイン語・ヒンディー語・中国語・アラビア語・スワヒリ語、ヘブライ語)で「人類保存のための10のガイド」が記されています。
①人口は5億人未満に保ち、自然との永続的バランスを図ろう
②英知をもって出産を導き、健康と多様性を増進しよう
③生きた新しい言語で人類をひとつに
④パッション、信仰、伝統の暴走を強い理性で制御
⑤公正な法の裁きと正当な法廷で国と人を守ろう
⑥すべての国に自治を認め、国外紛争は国際裁判所で解決
⑦せこい法、使えない役人は避けよう
⑧個人の権利と社会の義務のバランスを図ろう
⑨真・美・愛を追い求めるハーモニーには永遠の祝福を
⑩地球の癌(がん)になるのはやめて、自然にゆとりを残そう
ウクライナ情勢や異常気象のこと考えると耳が痛い訓示のオンパレードですね。
一方で「5億人未満」って17世紀の人口水準で(2022年の世界人口は約79億5400万人)、サノスも驚きの淘汰ぶりです。
人知を超えた自然の偉大さを表すためか、4つの石は月の巡る範囲内に配されているほか、目の高さのところに穴があって、南側に立っても北極星が見えますし、
真ん中の石には、夏至と冬至の日の出の位置に沿って切り込みが入っていてこの日の正午の太陽の位置がカーブのちょうど真ん中にくるようになっています。
マニアックなしかけはほかにもたくさん。いずれも依頼主の希望した仕様をそのまま再現しているんだそうですよ?
壊される前の映像は地元のTVパーソナリティのFacebookで確認できます。
https://tocana.jp/wp-content/uploads/2022/07/FAN0707_2.jpg
https://news.yahoo.co.jp/articles/5eb9f735d3d4f96aae8a760e3528b9686d5a804c